はじめに
熊本市は、雨量が多く湿度も高い地域です。さらに、地震や台風など自然災害の影響を受けやすい気候のため、家の劣化スピードも他地域に比べて早い傾向があります。
築20年を過ぎた住宅では、屋根・外壁・水回りなどで目に見えない傷みが進んでいることも。
放置すれば修繕費が大きくなる可能性があるため、「不具合が出てから」ではなく「予防点検」が大切です。
ここでは、熊本市エリアで特に注意したい劣化サインと、活用できる補助金制度をご紹介します。
屋根｜雨漏り・強風・地震に要注意
熊本市は台風の通り道にもなりやすく、屋根の損傷や雨漏りが起こりやすい地域です。
地震の揺れで瓦がズレたり、棟板金が浮いたりするケースもあります。
こんなサインに注意
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天井にシミやカビが出ている
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瓦・スレートの割れやズレ
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棟板金の釘が浮いている
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雨どいの詰まり・変形
点検の目安
10〜15年ごとに専門業者で点検を。築20年以上で未点検なら、早めの確認をおすすめします。
外壁｜熊本特有の湿気・日射により劣化が進みやすい
湿度の高い熊本では、外壁の塗膜やコーキングが劣化しやすく、防水性の低下が早まります。
さらに強い日射による色あせやチョーキング（白い粉）も劣化のサインです。
こんなサインに注意
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ひび割れ、塗膜のはがれ
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コーキング（目地）の割れ・剥がれ
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壁を触ると白い粉がつく
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外壁の色あせ・カビの発生
点検の目安
10年ごとに塗り替えが理想。築20年なら2回目の塗装や目地打ち替えを検討。
水回り｜湿気・地盤の揺れが影響
キッチンや浴室などの水回りは、湿気による下地の腐食や、配管の経年劣化に注意が必要です。
熊本地震以降、基礎や床下のひび割れ、排水不良が見つかった例もあります。
こんなサインに注意
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床の軋み、ふわつき
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給湯器の不調や異音
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タイル目地の黒ずみ
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水漏れ・湿気臭さ
点検の目安
給湯器・配管は15年前後、防水層は20年で更新を目安に。
その他のチェックポイント
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雨どい・軒天：詰まりや破損で外壁が汚れる
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床下・基礎：湿気・シロアリ被害
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窓まわり：コーキングやパッキンの劣化による気密性低下
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耐震性：熊本地震以降の基準に合っているか確認を
熊本市で使える住宅リフォーム補助金制度（2025年版）
熊本市では、リフォームや住宅改修に関する複数の補助金制度が用意されています。
ここでは、築20年以上の住宅で特に利用しやすい制度を紹介します。
① 空き家リフォーム補助金
対象
熊本市内の空き家をリフォームして自ら居住する場合
補助額
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居住誘導区域内 … 工事費の1/2以内（上限40万円）
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区域外 … 上限30万円
② 木造住宅耐震改修補助
対象
昭和56年5月以前に建築された木造住宅で、耐震診断・改修を行う場合
補助額
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耐震診断 … 上限6万円
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耐震改修工事 … 最大100万円（補助率：工事費の80％まで）
③ バリアフリー化・介護リフォーム補助
対象
65歳以上の高齢者または介護保険認定者が居住する住宅
補助額
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段差解消・手すり設置・トイレや浴室改修など
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上限20万円（介護保険住宅改修費）
- 所得や改修内容により助成率が変動
④ 省エネ機器導入・断熱改修補助（年度限定）
対象
熊本市内の住宅で、省エネ設備（高断熱窓・高効率給湯器など）を導入する場合
補助額
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最大30万円（市の年度予算により変動）
⑤ 障がい者住宅改造助成
対象
障がいのある方が住宅改造を行う場合
補助額
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最大90万円（世帯状況により変動）
▶ 詳細：熊本市公式サイト 障がい者住宅改造助成
補助金を活用するポイント
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工事前に申請が必須：着工後は対象外になります。
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補助対象工事が決まっている：塗装・屋根・断熱・耐震など、制度により条件が異なります。
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年度ごとに内容が変わる：予算や受付期間に注意。
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複数制度の併用も可能な場合あり：工務店に相談して最適な申請方法を確認しましょう。
まとめ
築20年を過ぎた住宅は、「これからの20年を安心して暮らすためのメンテナンス期」です。
熊本の気候や災害環境に合わせて、定期的に屋根・外壁・水回りの点検を行いましょう。
また、熊本市の補助金制度を上手に活用すれば、費用の負担を抑えて安全・快適な住まいを維持することができます。
まずは一度、専門業者による無料点検や劣化診断を受けてみてください。